お知らせ

2021年05月27日

ボケる

今では「痴呆・認知症」等の言葉を使うようですが、これはあの世とこの世の概念を抜きには語れない現象です。
 
私の父親は大病を経験しながらもピンピンコロリを実践できた人でしたが、他界直前の数日間だけはこの世の時間概念を喪失しました。
 
本人が勝手に連絡を取って行動した事を、まるで憶えていなかったのです。
 
一例で、業者が来なければ出来ない事が為されていたので私が業者に確認をしたら、やはり「お父さんから電話があったので訪問をしました」という返答でした。
 
私は父のお迎えが近い事を直感したので誰にも何も言わずにいたら、その二日後に父は友人達と集ったその足でそのまま高齢者福祉施設に寄り、急性心不全にて運ばれました。76歳でした。
 
ちゃんと管理者が見てくれている他界場所までチョイスしてくれたなんて気が利いています。
 
私も肉体をこの世に放置したままあの世旅行をしてきたのですが、戻ってきてから二年程はカレンダーを見ても予定が上手く組めませんでした。
 
ただでさえ身体が動かないのだから、問題にすらなりませんでした(笑)
 
直線的に時間が進む概念はこの世だけですから、あの世的時間概念が混入すると錯乱してしまうのです。
 
例えば戦でこの世を去った人の中には、戦死した時そのままの姿であの世に何百年、そんな人もいるのです。
 
肉体死を回避することだけがビジネスで、肉体死を望む人の意向に沿えば殺人者となってしまう今のこの世の中。
 
そんな中で痴呆とはどういうことなのかに気付く人は、現代ではあまりいないでしょう。
写真の説明はありません。