自分を知る
「自分のことがよくわからない」との言葉を聞くと、「アンタもかい!」とでも言いたくなるほど誰もが口にしそうなこのセリフ、実は現地球人類にとって最大のテーマのような気がします。「自分の事は自分が一番よくわかっている」などと言う人にかぎって、沢山の要素の中のごく一部を「これが自分だ」と勝手に定義づけているだけだったりします。
「骨や肉や内臓などの物質の寄せ集めが人間、とりわけ頭部にある脳に、思考や記憶はもちろんあらゆる身体機能を司る重要な部位がある」的な教育を受け、それこそ頭脳だけで自分とは何か?を考えようとする人がほとんどですからね。
人は本来、非物質です。それを動物のような物質存在として機能維持させるために頭脳を含めた身体があります。ですから頭脳や身体を損傷すると物質人間として上手く機能しなくなってしまうのは事実です。それは私も近年どっぷり体験済み。小脳を損傷したため身体機能が著しく低下しました。
「自分のことがよくわからない」と言う人は正直なのでしょう。正確には「『自分』とは何を指しているのかもわからない」というのが一般的な今の世の中の人です。それではイジョウな社会だと私は強く感じるので、「セイジョウ石井」のペンネームを語ってあれこれ発信しています。
「人間」「自分」とは何なのか?について教えてくれる人は学校にも病院にも原則いません。簡易な文章だけでは誰もが理解できるものでもありません。だからって複雑な論文にしたところで結果は同じでしょう。
現代社会においては、人にとって大切な事を何もわかっていない人が、カネや権力や名誉をもっと求めながら人を指図しているのが普通です。そんな不健全な人間社会から歪んだ人間が更に多く輩出されるのは自然なことでしょう。
平易に言うと、この世にない情報はあの世から得るしかないのです。あの世とは死後の世界とは限りません。いつでもどこにでもあの世は存在しています。非物質世界には時間も場所もない(あるように錯覚することもできます)ので、このような表現しかしようがありません。
それらの事を、他者から得る知識からと自分で得る体験経験からと、双方から学ぶのです。「学んでそれらの理解が深まったところで名誉や金銭にはならない」との理由から、現社会では学ぼうとする人があまりいないことが残念です。
しかしそれらを学ぶことでしか「自分(人間)を知る」ことはできないのだ、と私は思います。自分を含めた人間のことがある程度わかるようになれば、副産物として物質世界での生き方も豊かになるものなのです。ただ、豊かさの定義がカネや名誉を得ることだけになっていない場合が多いのです。
率直な私の意見を述べると、「すぐできる」「簡単に手に入る」「誰でもできる」等のキャッチコピーを謳ったどんなHow to本や講座やセミナーよりも、【自分のことを良く知る】ことのほうが、この物質世界での成功にも大きく貢献します。上述のキャッチコピーとは反対で、継続力が必要で簡単でなくて挫折する人が多いのも事実ですが…笑
神妙になることはありません。リラックスやユーモアは常に大切です。純粋に楽しみながら探究し、報酬や称賛などの見返りを短期で期待しなければよいだけです。