死ぬことを問題視しない生き方
ここ数年の私は、3年前の脳幹出血以来いつ死んでも何の不思議もないボロボロの健康状態が続いているので、元々の感覚が経験上の裏打ちを得た心境です。
それは「肉体死を問題視しないことがいかに重要か」ということです。
現代人のほとんどが肉体死を必要以上に怖れています。それは即ち、赤子の誕生は喜ばしいことではなくて確実に問題が発生することを意味しています。老人になっても皆が死を避けようと努力していたのなら、少子高齢化はごく当然のように加速してしまいます。
「勝ち組・負け組」という言葉が一般的に使われていますが、生死を超越したマクロ視点では、
長生きしてしまったら負け組、早死にできれば勝ち組という枠にもなりかねませんね。
ただ自殺で早死にしても、それは「反則技を使った」と一般社会でも扱われるでしょう。
肉体死を問題視しなければ、おおよそ全てに何も問題などありません。永遠の寿命を有しているかのごとく錯覚しているから、人生が問題で溢れかえってしまうのです。
現代地球人ならば数十年以内にほぼ死にます。どんなに大問題であると認識していることでも、そう遠くはない時に問題ではなくなってしまうのです。仮に周りで「死ね!死ね!」と口走っている人がいても、将来その人自身が死ぬ事は確実ですから、自然と解決してしまうのです(笑)。急いで自分がどうこうしようとは考えないで、のんきに構えていればよいだけのことです。もしかして自分の方が先に死ねるのかもしれません。すると楽しみにはなっても死の恐怖というものは自ずと消えて行くでしょう。
自分とは考えや行動が異なる人がいても、それが自然なことです。それを問題視しているうちは、自分だけが地上にいつまでも存在していていると錯覚している証拠です。一切のこだわりを捨てて、短い人生を軽やかに楽しく生きましょう。