2021年06月01日
肉体死を隠蔽する文化
現代人は多くが病院で肉体死を迎えます。
本来ならば人間は自宅で肉体死を迎えていたはずですが、今では自宅で死人が出ると警察から事情聴取を受けるらしいです。
母親が他界したとの連絡を病院にいた父親から受けた時、私は仕事で出先だったので帰りに病院へ寄ったところ、看護師に「○○さんはもう自宅に帰られました」と言われて私は笑いを堪えるのに苦労しました。
遺体安置所とはドラマのセットだからあるだけかなぁ…
経営効率からも、とにかく遺体は早く片付けたいのでしょう。
近頃「ドクター・ハウス」というアメリカの医療ドラマを初めて観ました。
一定数の患者が(医療スタッフまでが)肉体死を迎えることでドラマが演出されています。
事故や病気のバリエーションも豊富で退屈しません(笑)
身近な人の「死」に直面することで衝撃を受け、それを乗り越えることで成長をするという人の実態があります。
そんな成長の機会を日常から排除されてしまっている…
現代人はお気の毒だと言うべきです。
肉体死がすべての終わりであるかのごとく決めつけているから、このような文化となってしまうのでしょう。
