2019年09月06日
空間と記憶や感情との関係
脳幹出血で倒れてから半年後から2年後くらいまで、私は再び歩けるようになる訓練のため毎日公園の散歩コースを通っていました。ところが昨年末頃から歩くことが難しくなってしまいタクシーやバスを使っていましたが、ついに再び歩けなくなって医師に「命が危険だ」とか脅されて(笑)入院をしました。
脳幹損傷による内蔵の機能不全で血液とかがマズイことになっていると判ったので、できる対策を採って半年ほどでボチボチ歩けるようになってきました。それで本日は半年以上ぶりで多めに公園散歩コースを歩いてみたのですが、頭がパンクしそうでした。
死に損なってからというもの、まだ生きるのならば、かつてのようなまともな肉体に少しでも戻そうと懸命に身体を動かす訓練を日々重ねていたのですが、頭脳は割と早く健康に戻っていたため、あらゆる事を考えながらノソノソ歩いていたのでした。今日、歩きながらその頃の記憶や感情が生々しく甦ってきたのです。
これは私の元々の持論なのですが、場所と記憶(感情)はリンクしているのです。
特定の場所で思い出す記憶、感情、曲は誰にでもあるでしょう。人の脳をハードディスクみたいに考えている現代人は誰もが見逃しがちなのですが、記憶・感情・音楽などの非物質は場所(位置)とも深い関わりがあるのです。
空間そのものが非物質なのですから、当たり前だと言ってしまえば当たり前のことです。だから気分転換とかアイデアひらめきを求めたりとかの場合は皆、旅行したりするのです。
睡眠や夢も非物質世界ですから、アイデアひらめきを求めるのならば旅行と同じように有効な手段となりますね。