お知らせ

2019年09月23日

未成年者の育成

高校時のある日、体育館で全生徒を集めて集会を開いたことがありました。教員の話のあまりのつまらなさに私が袖をまくったりしてモソモソしていると、とある若い男性教員が私の頭を凄く音が響くような叩き方をしました。それが格好イイとでも考えていたのでしょう。血の気が多くて空手をしていた私は反射的に飛び蹴りでも喰らわせて昇天させてやろうかとも思いましたが、踏み止まって黙していました。

 

後年になって思うと彼は、私が(おそらく他の誰だとしても)間違って従業員にでもしたのなら即クビにするような人でした。県立高校でしたから、そんな人でも子供相手なら偉そうにして地方公務員の職に就けていたのです。多感な子供の思春期に接する大人はせめて人間性が要でしょう。

 

カネ儲けのためなら接客態度にも厳しく従業員を調教しますが、カネを持っていない子供相手ならどうでもよいといった哲学でもあるのでしょうか。そもそも未成年者の相手とは柔軟性や忍耐性がなければまともに務まるはずもないのです。子供の育成を疎かにしていてはその地域の将来展望も暗くなってしまうということに、大人たちは気付いていないのでしょうか。