2021年06月07日
入門書
この世に出てきてから数年間、私にとってのこの世とは謎だらけでした。
小学校に上がって親が与えてくれた「うちゅうのひみつ」「からだのひみつ」という二冊をボロボロに読み込んで、気付けば原型を留めないパンフレットみたいになっていました。
それにしても内容が釈然としない。
だからこそ本のタイトルが「ひみつ」なのだと思いました。
なんて素直な子供だったのでしょう(笑)
小学4年生頃には「○○入門」の類が本棚に多数陳列していました。
私はミニカーや超合金でも、アウトドアでも友達と楽しく遊んでいました。
しかし中学生になると肉体死に興味が湧き、決定的な欠落に気付きました。
肉体死の入門書がどこにもないのです。
親や教師も誰も何も教えてくれません。
私は高校生頃に確信しました。
生死については何も知らない人が教育を担っているのです。
でも葬式ではお経を唱えて高額な請求をするヤクザな商売が合法です。
遺体を商材には出来ても、多くの人は肉体死について何も理解していません。
古代では常識だった事柄が、現代では未知の事柄となってしまっているのです。
そこで私は30代から疑似的な肉体死を努めて体験するようになり、生死がどういうものなのかが少し見えはじめてきました。
それでも話したり書いたりする内容が、妄想や幻想として片付けられてしまえばこの世の文明は低レベルなまま。
それが私は5年前の脳幹出血にて、ついに「あの世」の本格体験が叶ったのです。
その分肉体ダメージも著しく、この世の肉体に戻ってすぐは視えないし話せないし手足も動かせない状態でした。
よってレポートが遅れてしまったわけです。
倒れてから4年が経過した昨年、やっと原稿を入力できるくらいの身体能力を取り戻せたため、一年かけて出版の手はずを整えました。
「生死のひみつ」って感じの内容で、誰にでも読める易しい文章を心がけました。
講演活動ももちろんしますが、この世ではまず教科書的な本も必須でしょうからね!