お知らせ

2018年05月08日

見えない大きな変化

若い自分に会ったとして、何か言ってあげたいことはありますか?

 

例えば三十年前の自分に出会ったとしたら、今の自分はどんな反応を示すのでしょう。「このような話にはのるな」とか「あのような人とはあまり親しくなるな」とか、選択しないようにする助言はいくつか思い浮かんだにせよ、積極的に何かを選択するよう勧める案件は意外と出て来ないのではないでしょうか。

 

何年前だろうと、今とこれからもずっと「やってみないことにはわからない」のがこの世界の面白さだと私は思うのです。

 

肉体寿命や健康状態、人間関係に金運、誰だって「どうなるのかわからない」からこそ興味が持続している部分が大きいのです。にもかかわらず、多くの人が大きな変化を嫌って拒んでいるのも事実です。

 

厳密には「拒むフリ」をするのが人間の習性というものなのか…近頃そのように強く感じます。一歳の息子をシャワーに誘うと必ず拒みます。そのくせしてシャワーに誘われることを心待ちにしているのです(笑)。

 

身体の悪い私は転ばないように自分がシャワーするだけで精一杯なので服を着せる担当なのですが、風呂から出た裸の息子に肌着を着せようとすると猛烈に嫌がって逃げるのです。真剣に追う事の出来ない私が諦めて腰を据えていると「おい、追いかけて肌着を着せろよ!」と言わんばかりに自分で肌着を持って寄って来るのです。

 

一歳ですから本能のままに行動しているだけで特に策はないと思いますから、常に楽しみにしている事を嫌がるフリをして楽しんでいるのです。これは大人にも等しく見られる傾向ではないか?という話です。

 

何かを提案されて「やった!」と思ったのに何故だか自分は嫌がった態度に出ている…そして「そんなに嫌なら」と引っ込められてしまう(笑)そんな事が皆にあるのではないですか?という話です。

 

この事を考慮すると人間関係は面白いものです。多くの皆が本能的に説得されたがり病、もしくは無理矢理強行されたがり病なのです。

 

大きな変化はワクワク要素で沢山ですが「わからない」という不安要素にもなります。おおよ子供はわからない事を楽しみに感じますが、大人になると「わからない」事は心配の種となります。だから大人になると変化を避けるようになるのです。

 

変化がほとんどない人生を選ぶことのできた時代が終わります。これからは組織に属していても大きな変化を体験することになるでしょう。子供目線では皆がワクワクの時代です。大人目線では不安な時代の到来です。

 

変化を怖れて変化が最少で済む生き方を選んでいる人だって、いつだって大きな変化を起こすことができます。変化への対応を常に求められている人達は元々大勢います。変化とは物質的なことばかりではありません。同じ場所で同じ職業同じ家族構成なのに大きな変化を遂げることだってあります。

 

私は常に心の変化、エネルギーとしての変化について語っているのです。