2023年04月02日
破壊の後は創造
7年前に脳幹出血で即日死亡するかと思われた私は、実際に一旦肉体を抜け出てから肉体に戻ってきました。
肉体に戻ってきてからの数年間は、痛くて痺れて歩くのがやっとの手足等の身体機能不具合よりも、高次脳機能障害に苦しんできました。
私が座っている姿を一見しただけでは判らないのですが、判断力を突如欠落させての人生リスタートとなったのです。
よってそれまでに積み上げてきたものは、身体機能だけでなく全てを破壊して一からの人生やり直しとなってしまいました。
○○病と名が付く症状ならある程度は理解されますが、脳出血の後遺症にはあまりにも個人差があるため認知されにくい。
今の私の身体は数十メートル歩くことが精一杯で、指の感覚もあまりないため何のツールであってもうまく扱えない。
つまりは生きて行く手段が・・・
そんな自暴自棄の数年を経ました。
隠しているつもりでも悲しんでばかりいては周りを不幸にするだけ。
破壊の後にできることは何かを考えると、自分の弱みを誤魔化さずに曝け出すことで皆を勇気付けることだとの結論に達しました。
何よりも自分に生きる勇気が湧くのだからこれならば立派な創造です。
私のプライドを捨てた言葉から問題を乗り越える勇気を貰えたとの声を実際に頂くことがありました。
生きることが辛いのは自分だけではない。多くの人が悩み苦しみながらも楽しみや喜びを見出しながら生きている。
それを認識した上で人々を鼓舞する・・・
自分の人生を問題としなくなる鍵はここにあるのでしょう。
これまでも自分をサポートしてくれた方々やあらゆる存在に深い感謝を込めて涙しながら、今私はこの文章を綴っています。
恩返しは物理的にできることだけとは限らないのだから、まずはエネルギーで恩返しです。