2018年09月26日
物質にも心
息子は歩けるようになってからというもの、近くの公園に行くと真っ先に写真にある機関車の展示コーナーに直行します。私はSLオタクでもないし、動く本物はおろかまともな模型すら見せたことはありません。なのにいたく気に入ったらしく、乗り物はいっしょくたに「ブーブー」だった時期に列車だけは「電車・新幹線・機関車」と勝手に使い分けるようになりました。
動いている車や電車に興味を示すのはわかりますが、こんな古ぼけた金属の展示品に興味を示す理由を考察してみました。
やはり「波動」以外には思いつかないのです。これの現役時代の頃に乗り物を扱う人間の感覚は、牛や馬や犬に対するそれと同じで愛情や感謝や愛着を皆がもっていたことでしょう。起動原理が爆発ではなくて水蒸気であることも大きいと私は思います。
機械とはいえ人間に愛され続けて喜んで動いてきたのと、コストや性能ばかりを気にして消耗品として扱われるのとでは大違い。この展示車両からは「走れなくてもまだ人間を喜ばせたり感動を与えたりは出来るんだ!」という機関車の気概とでも言うべき前向きなエネルギーが発せられていて、子供はそれを感じているのでしょう。
物質にも心があるということ、それを小さな子供はちゃんと感じているということを思い知らされます。人間の感謝というエネルギーを長年チャージしてきたので、今でもそれを放出できているのでしょう。大人(バカ)になってしまうと「そんなの関係ない」話でしょうが(笑)とても大切な事ではないでしょうか。