「ひきこもり講演会」開催の御礼
今週14日(水)「ひきこもり講演会」の第一回目が無事にシリーズのスタートを切りました。お集まりいただいた参加者の皆さん、誠にありがとうございます。
初の試みで平日正午の前後を跨ぐという時間設定でしたから、予想通りの少人数。結果的に少数精鋭メンバーとなった(笑)ならではの、皆が旧知の仲であるかのような率直で活発な意見交換ができまして、4時間があっという間でした。
現在の社会システムからして「一般的な職」として認知されているあらゆる方面の主導を握っている人たちは、競争を勝ち抜くなり定めとして道が用意されていたりして優位に立てた人です。
例外はありますでしょうが、原則「劣」や「弱」(これもあくまで現代人の見方でしかないのですが…)を対象に虐げたり踏み台にしたり搾取したりと手段は様々ですが、少なくとも前世紀までにおける「優」や「強」の立場となることは、大なり小なり「他人を利用」することができる自分勝手な精神構造があってはじめて成し得ることです。
「世渡り上手」とか「要領がよい」などと言われる成功や出世に必要となる性質は、綺麗ごとではない現実社会の闇の実情を早かれ遅かれどれだけ受け容れられるのかにかかってくるわけです。社会人経験をどっぷりとは積んでいなくとも、フィクションでありながらもその多くは実話を参考にして作られている、映画やドラマや小説からでもわかること。
「いくらカネのためだとはいえ自分にはそんなことできない」みたいな気持ちが頻繁に湧く人ほど、生きにくい社会なのは確実なのです。逆に言えば「カネのためなら何だってしますよ~」って人には生きやすい社会のしくみ(笑)。
ここまで読まれて「そんなにネガティブな見方をしているから成功できないんだ…」みたいに感じられた方は、俗に言う「ポジティブシンキング」類の影響を受けたか、元々楽天的な性分なのかもしれません。しかし現実社会のあり様を「おかしい」と感じて馴染めずに生きて(肉体死を選ぶ人もいますが)いる、不器用で要領の悪いひきこもりは潜在数を含めれば膨大な数なのですから、これこそ現実です。
「ものは考えよう」なのは事実ですし、私も思考転換を積極活用してこの物質世界に暮らしています。しかし物質世界の主導者が「カネにならないから」という理由で見事に「問題を問題としては捉えない」「見て見ないふりをする」「改善解決のポーズをとるだけ」という誤魔化しで長年ここまで来た結果が、現在の全ての社会状況を招いていると思うのです。
歪んだ社会に沿った歪みを後から来る人間に植え付け続けることは、もう限界でしょう。かといって「社会を変えよう!」などと声をあげているだけでは何も変わらない虚しさ…そう感じている方、今は見えないけれど大きな何かを一緒に築いてみませんか?
次回で第二回となる「ひきこもり講演会」&意見交流会は6/25(日)13:00から。
場所は新橋のアートサロンで、明るい未来の社会像をゆったり語り合いましょう。