お知らせ

2018年01月26日

自分の正しさ

最近、「自分さえよければいい」人の典型的な行動を目撃したため、改めて思うところがあっての投稿です。

いったい何年ぶりなのか詳しくは知りませんが、先日東京都心でも雪が積もりました。
一昨年に一度寝たきりとなってから再び普通に移動できる身体になろうとして、ここ一年半あらゆるリハビリを試してきた私でしたが、雪道は未経験でした。それがまさか東京で試すことができたのです。

結果、いつもなら20分のところを60分かけて徒歩で転ばずに移動できました。
慣れない雪道は誰にとっても危ないのですから、状態の良い路面でも普段から転ばぬよう何とか歩いている私にとっては難関です。周りに歩行者や車がいたら大変な迷惑を掛ける可能性があるため、まだ暗い5時頃を選んで慎重に歩き出しました。

目的地であるファミレスに無事到着したので安心して充分な休憩を取り、帰ることとしました。
さっきはまっさらだった雪道も車や歩行者で徐々に踏み固められてきてだいぶ歩きやすくなっています。建物の管理人らしき人が雪掻きをしてくれている姿もちらほら見えます。「ありがたいなぁ」と思って歩を進めていると、「おや?」と思う光景に出会いました。

片側一車線でバスも通る、いつも「危ないな…」と感じて通っている狭い道が渋滞しています。「やはり事故かな?」
歩行者の幅は確保できていたので私が通りすぎると、ただででさえ雪で狭くなっている車道を汚い雪の小山が塞いでいます。そのすぐ脇の店舗(学習塾)主なのでしょう…店舗すぐ前の側溝に積もった雪が凍って流れないからスコップで車道にずらして山積みにしているのです。

果たして何のイヤガラセなのか? どっきり番組の収録なのか??

雪掻きをしているつもりのオジサンの表情は険しくて、周りの視線などおかまいなしでした。

周りに迷惑をかけている人を見かけて「相手が子供でも注意する大人がいない」なんて論議はよくあります。ところが大人が真剣にやっているところを見かけた場合の難しさをひしひしと感じました。

何をしていても、それはその人なりの「当然」なのだから…
個人のいがみ合いから国家間での大量殺戮まで、それぞれが異なる内容の正誤や善悪を主張して起こる…それが人間社会だと私は考えるからです。

たまたまですが、受験ビジネスの事業主にとって「自分の都合だけで努力するのではなくて周りを思いやる」などという思想は相容れないに決まっています。自分が枠に収まることだけが目的なのだから当然、枠からこぼれ落ちる者を気遣ってどうする!ですよね(笑)

極端な言い方をすれば「自分さえよければ他人のことなんて知ったこっちゃない」ルールで勝ち残った者が今の社会では優位に立っている傾向があるのです。

「迷惑をいくらかけてもよい強者を目指せ。ひたすら迷惑をこうむる立場(弱者)にだけはなるな」思想とでも申しましょうか(笑)

「人間は多層構造をしていて本質が非物質の愛だの智恵だの云々を語ったところで、物質肉体としては残念ながら弱肉強食の醜い獣でしかないのだ…」
色々と想起させられる早朝のワンシーンでした。