お知らせ

2019年03月25日

気持ちを伝える

気持ちを上手に表現しているか?

 

私が検査入院していた一週間以上、息子は私が家に居ないことを苦にしていたという妻の話とは裏腹に息子は病院に会いにきてくれてもそっけなく、自分が食っている弁当を「こればミズ君の弁当だからあげない」とかつまらないことを私に主張していたりしました。私が家に帰って数日してはじめて私のベッドに深夜に入ってきて、新しく入手したらしいミニカーで自慢げに遊んで見せて説明を始めました。2歳半でも一丁前に恥ずかしさが強いようです。

 

笑ってしまいますが大人でも多くの人にこの傾向が強く残っていますよね。

嬉しくても素直に表現できない人がどんなに多いことか…

 

表現しないまま突然死んでしまっても「この人は最期までこういう人だった」という誤解した印象が残ってしまう事が多いように思います。深い仲なら「あんな態度を取っていながら本当はこう感じているんだ」とかの憶測もはたらきますが、よほど深い関係でもないかぎり伝わらないだけで終わっている関係も沢山あるわけです。

 

「いちいち言わなくたってそれくらいわかってくれよ」という甘えた願望が通じるまでにはそれなりに深い関係を築く必要があります。ここに「人間は表現する生き物である」という特性のミソの部分があります。

 

いつ死ぬかわからない状態で誰もが生きています。常に自分の想いや考えを表現する価値は高いと私は感じます。あらゆる歪みはそこから生じているとも言えるのです。