お知らせ

2017年07月08日

欲を無くしたい欲

人間とは面白いもので、欲望に振り回されて一喜一憂している自分がイヤになると「こんな欲望自体から開放されたい」という欲望が湧いてきたりもします(笑)。

悟りという言葉があります。
普通に社会生活を送っている人からしてみると宗教的ニュアンスがあるため、私も使うことを躊躇しがちな単語です。知識の吸収や肉体試練といったものとは真逆の、全く努力を必要としない状態を指す言葉だと私は思うのですが、後の人間の手によって時と場所を経て伝えるうちに歪曲され、宗教的修行等で追い求めて手に入れるものであるかのように捉えられているからです。

若い頃は「この肉体で生き続けても、記憶喪失になれば悟りに近いものが叶うのではないか?」と考えたりもしたのですが、歳を重ねた今となっては実際に脳を損傷して不便な身体にはなったものの、そうそう都合のよい機能障害には陥りませんでしたね(笑)。

というわけで、タイトルと同じ欲求を抱いていた時期が私にもあったということですが、30歳頃に辿り着いた感じ方で、今でもそう感じている私の結論を申しますと「あらゆる欲を完全に失うならば、物質界に肉体で出現しなければよかった」という話だと思うのです。

物質界と非物質界のそんな関係性を誰も教えてくれない今の日本社会ですから、中学生の頃の私は「どうしてこんなにもデタラメな世の中なんだ!俺はこんな世界に好きでやって来たわけじゃない!」などと喚いて両親を困らせていた、とんでもなく親不孝なバカ息子でした。そこから自分なりに探究してきた今だからこそ「他のどんなことよりも大切な、これらのことを伝えられる人になろう」とのが私にはあるのです。そして、その時は答えに窮して困っていた両親も、非物質世界から今の私をサポートしてくれているのです。

生存欲求がそのまま食欲や性欲や物質所有欲ですから、歴史上この物質界で活躍した者は皆、食通で好色で支配や権力が大好きなのです。しかし上述のように、悟りは真逆なのです。カネも名誉も物質所有も支配もあまり望みません。食事にもセックスにも、ろくに興味がなかったりするのです。

アセンションという単語もこれまた怪しくて使いたくないのですが、新人類でもニュータイプでも○○チルドレン(小泉じゃありませんよ!笑)でも草食系でもバイセクシャルでも呼び名は何でもよいのですが、コテコテの物質人間からしてみたら生存欲求の薄い、物質肉体依存度の低い、無欲で何を考えているのか解らない非物質寄りの新しい世代が地球にも既に台頭してきているのです。

それをひきこもりというワードで私は括っています。そして、そんな人種の感性がわからなければ理解して、有していれば伸ばせるように体験会も開催しているのです。