お知らせ

2018年05月15日

他人よりまずは自分

今日は現代社会での処世術としても有効なものの考え方を1つお教えしましょう。それは「自分以外の誰かを特別に尊重しないこと」です。逆の言い方をするのなら「自分の価値を他人に比べて低く見積もらない」ということです。

 

家庭でも仕事でも趣味でも、誰かが自分に対してとった態度や放った言葉などが原因で気分を害したり浮かれたり落ち込んだり舞い上がったり…つまり対人刺激によって人間の気分は上下するものです。モノを相手に自分の気分に波が出るのは、対象物を擬人化しているからです。「家電製品までが私の事をばかにしている」といった具合です(笑)。

 

相手が一人でも複数でも相手の存在が自分よりも意義深いと想定していると、相手の反応を過大に解釈してしまうのです。「自分の価値なんて誰がどう言ったかによってどうにでもなってしまう些細なものだ」そのように常に自分を過小評価していると、いつも他人の顔色を窺って生きる人生となります。

 

仕事の立場上やむを得ないこともあるでしょう。私は何も「他人をバカにしろ」と提案しているわけではありません。「必要以上に自分で自分をバカにするな」と言っているのです。自分の価値はまず自分が決めるのです。それが人に伝わって行くようになるのです。

 

謙虚な人柄で有名な歴史上の偉人で「私には価値がない」と考えて何かを成した人はおそらくいないでしょう。「どんなに時間がかかって些細なことにせよ、私の信念はきっと物事を動かす」そう考えて生きていたのです。そのような自己信頼があれば、実際の多少の非難や悪口も気にならなくなるものです。

 

しかしそのためには、しっかりとした自分の考えを持って行動を起こして継続している必要があります。他人の評価を気にし過ぎる人は自分の信念がなく、これといった行動も起こしていないから根本的に自己嫌悪感が強くて、他人からの評価ばかり気になってしまうのではないでのしょうか。「少しでも隙があれば皆が自分をバカにしたがっている」きっとそんな被害妄想と折り合いをつけながら暮らしているのでしょう。