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肉体の操縦
2016年12月18日

肉体の操縦

人の本質が肉体ではなく意識体であるならば、おおざっぱに言えば意識体にとっては肉体人間一人の誕生から肉体死までがその肉体の操縦期間だということになります。
ここで現代人の多くが誤解しやすいのが、肉体の有無にかかわらず意識体が存在するのはもちろんのこと、ひとつの肉体に対してひとつの意識体という割り振りではないということです。

意識体は時空に縛られることなく融通無碍。制限だらけの肉体と比較するのもナンセンスな話ですが、意識体の方がエネルギーとして断然巨大なのです。あなたの本質からしてみたら一人の肉体人間はほんの一部です。部分でありながらも確実に全体へと影響を及ぼす独創的で唯一無二の存在、それが肉体を持つ人間です。
意識を大木に喩えるなら肉体は末端の枝葉であり、毎年必ず朽ち落ちてしまう葉が、繁っている間に幹や根を理解することは不可能でしょう。
ですから樹齢何千年の幹や根の性質を垣間見ることができた末端の葉、すなわち一肉体人間が意識体の本質を覗いた場合は、どうしても「神・仏・キリスト・菩薩・天使・宇宙人がどう言った…」等々、その人固有のフィルターがかかってしまいますし、非物質世界を説明する上での宿命でもある、抽象的でいか様にも解釈が可能な表現になってしまいがちなのです。
私はそれを、ここでは「意識体」と呼んでいます。つまり皆さんがそれぞれの呼び方をする宗教的な固有名詞や宇宙人を、全部ひっくるめて異次元の意識体としています。その意識体が肉体に宿った状態で教えを説いたために、その肉体固有名詞が生き神様として記録に残っているケースも含まれます。その偉大だとされるも誰かも、あなたが忌み嫌う誰かも、もとを辿ればすべてが自分の本質なのです。

この辺りは十代の私でも納得できた概念ですが、それだけでは腑に落ちないことがありました。それは、本質が意識体であるはずの肉体生物が、なぜにここまで機械的な性質を有しているのか?です。
食事を一切必要としない人が実在しても、植物の光合成のように非物質を物質化するプロセスを経ています。摂取するのが仮に酸素でなくとも、肉体は必ず呼吸を必要としています。DNAをはじめとして各器官の機能を知るにつけ、肉体にはマシンと思える特性があるのは事実なのです。そして今年、私の肉体は修復不可能だろうとされる大トラブルを起こし、以前よりもかなりの低スペックでかろうじて活動しているのはお伝えしている通りです。そして、そんな非常事態だからこそ、たまたま経験することとなった意識体⇔肉体システムの不具合があったのです!

倒れた後の私の肉体が、まるで機能不全のマシンのようで違和感があることは以前にも述べました。それは実際にマシンであると認識したからだ、という意味でもあります。そうです、人間の本質は意識体であることには揺るぎない確信を得ましたが、肉体はある意味マシンだったと捉えられる事象が起きたのです。

救急搬送された当日、私は歩行→四股の自由→喋り→聴力の順で機能を失い「よりによって、俺は息子の誕生予定日に他界することになりそう。突然で申し訳ないけど、長期間患うこともなくついに肉体から自由になれる時が来たようだ。感謝…」これは意識が遠のいて行く直前の私の想いでした。話せないながらも、ギリギリまで複合的要素を絡めて思考できていたのです。
ところが私の肉体は医師の予想に反して完全な心肺停止状態には陥らず、数日後には意識が戻ったのだそうです。医師に言わせれば「統計上、良い意味ですこぶる確率の低い事が起こった」という話でした。現代の医療現場では、体を揺さぶって話しかけると反応がある等をもって「意識が戻った」としているようです。ところがそこから10日以上もの間、私の記憶には全くないのに私が発したとされる言葉を、後日聞かされることとなります。マシンのようにYES/NO方式で反応するだけで、思慮に欠けた言葉を命令口調でわめく私の姿を目の当たりにした妻は「あれはあなたではなかった」と今でも話しています。その時の私の肉体はどういう状態だったのでしょうか。

コンピューターでいうなら肉体がハードウェア、意識体はソフトウェアです。今回の私はハードの根幹部分が壊れたので、有無を言わせずソフトも機能しなくなりました。そのハードウェアの様子を診たエンジニア達は経験上からも「これは致命的ダメージだし、残念ながら修理のしようもない」と予測したのだが、しばらくして突然、勝手にリセットがかかったというわけです。そこで「滅多にないことですが、元通りとはいかないまでもまだ使えます」みたいな(笑)
ハードだけ見ると既に復旧したようですが、そこから以前と同じオペレーションシステムなりアプリケーションソフトなりを読み込んでかつてのように機能させるのには、もうひと手間ふた手間要るのです。機能チェックのためのサンプルデータが反応していた状態だっただけで、それは私という個性の意識体ではなかったのです。

というわけで、赤ちゃんはもちろんのこと老人施設や精神科病棟なんかにも、肉体がこのような状態の人が結構たくさんいらっしゃると思うんですよね。本人の意識本体がインストールされていない状態とでも言いましょうか…この事を理解できれば、現代医療と霊性の融合が新たな道を開くと感じるのは私だけではないでしょう。