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今更ながら、三島由紀夫の凄さを知りました。
2016年07月21日

今更ながら、三島由紀夫の凄さを知りました。

三島由紀夫といえば、その名を知らない人はいないでしょう。しかし、これほどまでに読書離れの進んだ21世紀となっては、読んだことのない人も多いのでは。
かくいう私も日本文学には皆目興味がなかったため、まともに読んだのはこれが初めてでした。そのタイトルは「豊饒の海」四部作です。きっかけは…

近頃よく通っている、40年以上現役で熱帯魚店を経営されている尊敬すべき人生の大先輩に、私が監修した「非物質ガイドとの探索」を読んでもらったのです。すると、「読んでいて興味津々ながらも読み進めるのを躊躇してしまうようなところがあり、昔、三島由紀夫の【豊饒の海・四部作】に手を付けた時のことを思い出す」と言われたのです! 気になって調べると、自分が幼少期頃の作品です。どんな関連性があるのかを確かめたい衝動から、この大作を10時間以上かけて読み込んだというわけです。
すると・・・2004年の小説を元に2012に映画化され、私が大いに感銘を受けて繰り返し鑑賞した「クラウドアトラス」は、この三島作品からヒントを得ているのでは?と思えるほど、感慨深くさせらされる素晴らしい内容でした。

直線時間軸に「肉体」を持って生きる人間と、その本質である非物質側面の「霊魂」との関係を描いているのです。ベタな表現では「輪廻転生」ということになりますが、時代で変遷する社会風潮、それらに翻弄される時空に縛られた「三次元肉体人生」と「時空を超えたスピリット」とが、一見別物であるようで綿密にリンクしている様を、日本語という抽象表現に長けた言語を駆使した描写で、その理解度を読み手に委ねながらも見事に表現されているのです。

当時にも「映画」はあったにせよ、この壮大な世界観はまず表現できなかったでしょうし、宗教やそれまがいの団体の他には今のようなネット環境もスピリチュアルジャンルの確立もされてないわけで、小説という形で遺されているのですね。発表した時代も早すぎて、正当な評価を得るのはまだまだこれからなのではないでしょうか。魂に刺激を与える作品であることは間違いなし! 霊的覚醒に繋がる刺激がお好きな方にはオススメです。